FXを始める際には、専門的な言葉が多くて戸惑うこともあるでしょう。
しかし、FXをスタートするにあたり、必要な用語はそれほど多くはないのです。
この度、初心者にとって絶対に知っておきたい基本的な用語を選びました。これを参照していただければ、FXの世界が少しクリアになるはずです。
FXに携わる際、知っておくべき基本的な用語
FXの世界には、特有の用語が多数存在しますが、ここではその中でも特に重要なものを取り上げて説明します。
円の動き
「円高」とは円の価値が上昇した状態を指し、1ドル=100円から1ドル=80円のように動くことです。
逆に「円安」とは円の価値が下がったことを示し、1ドル=100円から1ドル=120円のように動くことを意味します。
売買価格
「BID」と「ASK」はトレーディングの際の価格を表す言葉です。BIDは売却価格、ASKは購入価格を指します。
通貨の単位
「pips」という言葉は「percentage in point」の略であり、取引でよく使われる通貨の単位です。pipsの価値は通貨ペアにより異なります。
レバレッジ
レバレッジは自身の資金を超えて取引を行うためのシステムです。日本では、個人のFX口座のレバレッジは最大25倍までです。
証拠金
証拠金とは、取引を行うための最低限の資金を指します。また、取引における安全を担保するために証拠金維持率という指標が用いられます。
ロスカット
市場が予期せぬ方向に動いた時、損失を抑えるために自動的にポジションを解消することを「ロスカット」といいます。
追加証拠金
証拠金が一定の水準を下回った際に追加で支払う必要がある金額を「追証」と言います。
ポジション
ポジションとは、通貨を保有する状態を指します。「買いポジション」や「ロングポジション」とは通貨を購入すること、「売りポジション」や「ショートポジション」とは通貨を売ることを意味します。
スプレッド
スプレッドは売値と買値の差を示します。これは取引の際の手数料として機能します。
スリッページ
指定した価格と異なる価格で取引が行われることを「スリッページ」と呼びます。
その他の用語
「ロールオーバー」は決済せずに翌日に取引を持ち越す行為、そして「スワップポイント」は2国間の金利差を指します。ロールオーバーを行った際に、このスワップポイントが発生します。
FX取引における主要な用語の解説
買いポジション、売りポジション
「買い」を意味するのがロング、一方「売り」を指すのがショートです。
即時注文
事前に価格を定めず、その時点の市場価格で取引を行う方法。すぐに成立します。
指示価格注文
取引を行う価格を前もって設定する方法。設定価格に達しない限り、取引は行われません。
反対価格注文
あらかじめ価格を設定して取引を行いますが、市場価格が上昇した場合に購入し、下落した場合に売却するという方式です。
利益の確定や損失のリミットに活用されます。
同時注文
取引の開始と終了を一度に行う手法です。一つの注文が成立すると、もう一つの注文も自動で有効化されます。
1つ取れたらもう1つは取消し注文
二つの異なる指示価格を設定し、一方の注文が成立した時点で、もう一方の注文は自動的に取り消される方式です。
例: 米ドル/円の100円での購入において、110円での売却と90円での売却の二つの指示を出すケースなどです。
組み合わせ注文
この手法は、同時注文と1つ取れたらもう1つは取消し注文の特長を組み合わせたものです。
こちらは、新規の注文とともに、二つの異なる決済指示を設定します。一方の決済注文が実行されると、もう一方は自動的にキャンセルされます。
例として:新規注文: 米ドル/円での100円購入 決済注文: 110円での売却と、90円での売却
このように、取引の最中に利益確定と損失カットの注文を同時に行うことができます。
まとめ
FXに関連する重要な用語を取り上げました。
これらの用語は、FX取引において頻繁に出会うもので、知識として持っておくと便利です。